今回は女性専用車両について気になるツイートがあったのでそれについて書いていこうと思います。
奥に注目
そもそも女性専用車両って何?
日本における女性専用車両は、1912年(明治45年)に東京の中央線において朝夕に限り導入された「婦人専用電車」が最初とされている。その後短期間に興廃が繰り返されたが、1980年代末には大阪で痴漢を咎めた女性が逆に性犯罪の被害者となる事件が発生。それを機会に結成された団体などが性犯罪防止を鉄道各社に訴えた。 この動きが底流のひとつとなり、21世紀の女性専用車両を形作ることになった。
2000年(平成12年)には京王電鉄京王線で試験導入された「女性専用車両」を皮切りに関東・関西の鉄道事業者を中心に導入が相次ぐ。また、札幌、名古屋、福岡など各都市圏においても拡がりを見せた。 法的には鉄道営業法第34条2号の「婦人ノ為ニ設ケタル待合室及車室等ニ男子妄ニ立入リタルトキ」という文言があるものの、21世紀現在の女性専用車両においては国土交通省は「鉄道営業法34条2号」は適用されるものではない、との見解がなされ、各事業者が任意に設定した制度として扱われる。 本来痴漢対策として導入された女性専用車両だが、痴漢件数については各路線毎に増減がみられ、明確な結果が出ていない。また、混雑悪化などを理由として設定を縮小・変更したケースもある他、モラルの低下や男性に対する差別的待遇等も懸念されている。
アンケートなどにおける女性の意見の中には、「男性のにおい」を回避する事ができる、「ゆっくり化粧できる」「男性の視線を気にせずにすむ」などの理由を挙げるものがある[41][61]。
また、女性専用車両内における女性乗客のモラルの低下が批判されることもある[62]。著名人が女性専用車両内のモラルの低下を揶揄した事もある[63]。
女性専用車両は比較的空いている事から、痴漢を避けるためではなく、単に座席確保を目的にした女性客が利用する場合もあるとの批判がある[41]。
※Wikipediaから引用
女性専用車両の導入の経緯・問題点
ポイントをおさえると
- 関西では痴漢行為を咎めた女性が性犯罪にあったのがきっかけで設定。
- 2000年代に京王線が導入を始め、各社が真似して導入(特別何かが起きたというわけではなく商業的に導入したと考えられる。)
女性専用車両広告とは
女性専用車を導入している車両に広告を掲出します。平日の朝に女性に対して効率よく訴求することができます。
- あくまで男性が女性専用車に乗らないのは任意の協力である。(強制力はない、法的根拠もない)
- 任意協力とはいえ、乗車した場合マナーを守れない大人だという「レッテル」をおされることは容易に想像できる。(烙印をおされることは心理的ダメージが大きい。)
- これが原因で男性が差別的扱いを受けている(混雑を強いられている、ホームの階段付近が女性専用車両など)
- 痴漢件数は導入後とほぼ変化がない、あるいは痴漢件数に対するデータが非公開、
- 建前では解決策に思えるが、根本的な解決策ではない。
- 女性専用車両に乗る女性の目的が男性差別的理由であることや痴漢対策ではなく座席の確保が目的であることが多いこと。(いわゆるフェミニストの女性。わからない方はググってみよう。)
問題のツイート
女性専用車両に反対、を口実に変態行為を繰り返す迷惑な奴ら。
— ANTIFA758 (@Antifa758) 2017年11月2日
名古屋で収録された変態行為の映像を公開します。
危険なので彼らを見かけたら近寄らないように注意してください!
平日の早朝7時に待ち合わせて、わざわざ女性専用車両に集団で乗り込む様子です。 pic.twitter.com/1tEnW9G5Qs
当該ツイートは炎上たため投稿者が削除した。
動画の内容は乗り込む男性らの顔をそれぞれ写し、さらしていた。
文章を見ればおおよそどういう意図でツイートしたかは見て取れると思う。
女性専用車両への乗車はあくまで任意であるが、強制ではない。
さらに変態行為とツイートした人もいる。
これは明らかな男性差別であり、「女性専用車両に乗る男性」=「変態行為をしている」「迷惑行為」「マナーを守れない大人」とレッテルを貼られている。
これはさすがにおかしいのではないかと思う。
鉄道会社は女性専用車両に対して乗客の男性も女性も納得できる説明をしてほしい
女性専用車両に対して女性は自分たちが優遇されているという感情を持ったり
逆に男性は自分たちは性差別をされていると思う方もいると思います。
法的根拠がないことや、強制ではなくて任意であることをしっかりアナウンスするなり広告をするなり、必要になってくるのではないかと私は思います。
いくら鉄道会社が「ご協力をお願いする」という建前でも、
利用客としては「マナーの守れない大人」
「痴漢目的で乗車している」「変態行為だ」とレッテルを貼られて、
男性が性差別を受けるまで、状況が進行していて、痴漢対策とはいったい何だったのかと思ってしまう。
しかも、男性だけでなく女性も、女性専用車両以外で痴漢被害にあった場合、「女性専用車両に乗らなかったから悪い」という見方もできてしまう。
痴漢の加害者ではなく被害者が咎められてしまう心配もある。(いわゆるセカンドレイプ)
痴漢被害を原因で導入した場合ではなく、商業的目的として女性専用車両を導入しているのであればやめるべきだと思う。
目的を逸脱しているような考え方の女性の乗客もいるみたい
こいつ。さすがに調子のってるだろ。女性専用車はあくまで痴漢被害を防止するものであってだ... pic.twitter.com/Ur2EBy9Zph
— バカッターはまだ滅んではいない (@bakattazukan) 2018年3月22日
ここまで来ると何を鉄道会社に求めているのかわからなくなりますね?
ボディガードを自分のお金で雇うなり、タクシーという手段も考えた方がいいのではと思ってしまいます。
最後に
得をするのは「女性専用車両の広告収入」と「痴漢の加害者」と「着席を目的や男性差別的理由で乗る女性」だと思います。
逆に損をするのは「男性客」と「女性客」と「痴漢被害者」。
鉄道会社にとっては女性向けの広告が張れるわけだし、今後も廃止はありえないと思います。
もう一度、痴漢対策という観点から女性専用車両のあり方について考えるべきではないのか。